いざ、行政書士の資格を取ろう!と決めても、
どんなテキスト(教材)を選べばいいのか分からない
と独学で勉強を考える人は、このような悩みを抱えているのではないでしょうか。
筆者が行政書士に合格して感じることは、法律の基礎的な知識を押さえれば合格できることです。
そこで、行政書士受験の初心者の方に法律の基礎的な知識を効率よく抑えるために有効でおすすめなテキストと問題集を厳選してご紹介していきます。
目次
行政書士の試験合格を目指すためにテキストを購入する前に読んでおくべき書籍(無料)
行政書士の試験合格のために必要な勉強ノウハウが書かれた書籍「非常識合格法」(行政書士の専門学校クレアールから資料請求〔無料〕するとタダで貰えます)は読んでおくと、勉強効率を飛躍的に高められます。
行政書士の試験突破で一番重要な過去問の勉強ノウハウが惜しみなく書かれているため、試験用の知識を習得する前に知っているかどうかによって、合格までの道のりが短くなるかどうかを左右するほど重要な内容となっています。
最短合格に確実につながる1冊なので、資料請求【無料】して効率よく情報収集しましょう。
行政書士の試験を独学で合格するために初心者がテキスト(参考書)を選ぶときに重要なポイント
行政書士試験を独学で勉強しようとした際に、なんといっても知識を頭に入れる為の教材として、テキストが必要になります。
テキスト選びで大事なのは、
- 初心者が分かりやすいように図表やイラスト、具体例が豊富
- どこを覚えるべきか明確にしてある
です。
初心者が分かりやすいように図表やイラスト、具体例が豊富
法律を初めて見る方は、堅苦しい言葉ばかりが並んでおり、とても一読しただけでは理解できません。
そして、行政書士試験範囲は民法だけで1044個も条文があり、1つ1つ読んでいくだけでもとても大変です。
読むだけで合格点をとれるわけではないので、しっかりと記憶するためには条文等の理解が重要となります。
だらこそテキスト選びでとても大事なことは、
- テキストだけで内容を十分に理解できるか
です。
テキストだけで理解できず、別の本やインターネットで調べたりするのは、仕事をした後に勉強するサラリーマン受験生にとって、最短合格を目指すための有効な時間の使い方ではありません。
貴重な時間を最大限有効に活用するためには、一読するだけである程度内容を理解してしまうことです。
条文内容等を簡潔にまとめた表やイラスト、具体例などを豊富に使ったテキストだとイメージが湧きやすく、理解を促進させる効果があるため、記憶定着に大きくプラスに働きます。
文字だけしか書かれていないようなテキストを選択することだけは避けましょう。
どこを覚えるか明確に書いてある
初学者の場合、「どこを覚えるか」「どこが試験に出されるか」は当然ですが知りません。
だからこそ、重要な箇所などが色分けしてあるなど、レイアウトにも工夫しているテキストを使用し、勉強にあてるべき箇所の見極めをすることです。
「どこを暗記、覚えるべきか」がひと目見ただけでも分かるので、勉強のメリハリに役立ちます。
ただ黙々と文字ばかり書いてある本を読んでいくだけではなく、レイアウトが工夫されてある本の「まずはここを覚える」、「クリア出来たらここも覚える」といった勉強の仕方の方が、次々と課題をクリアしていく感じでゲームのようで楽しいですし、達成感があります。
メリハリつけた勉強こそが、最短合格を目指すにおいて非常に重要な考え方となります。
初心者がまず手に取るべきおすすめな行政書士の基本テキスト(参考書)
基本テキスト
スッキリわかる行政書士
初心者向けのテキストの中でも、図や表、イラストなどを豊富に使いながら、非常に分かりやすく解説しています。
暗記すべき箇所が既に赤ペンで印字されており、チェックシートを使えば、暗記ツールとしても使えます。
注目すべき点は、それぞれ章の初めに、
- この章で何を学んで・何が一番大事なのか
が一言で説明されている点です。
法律初心者にとって勉強の道標にしやすいだけでなく、勉効率高まること間違いなしです。
うかる!行政書士総合テキスト
電車や試験会場で見かける限り、このテキストを使っていた受験生が一番多いとの肌感覚です。
司法試験や司法書士合格者を数多く輩出している伊藤塾がフルカラー印刷で作成しているので、とても見やすいレイアウトになっています。
さらに、章のラストに一問一答が掲載されているので、学んだらすぐに実力チェックも可能。
スマホとリンクさせると本試験レベルの問題が体験できることや、語句解説と該当の過去問箇所が掲載されており、初心者の方は、これ1冊を徹底的にやり込めば、基礎力をみにつけられます。
でる順 行政書士 合格基本書
黒・青の2色刷りになっているため、見やすさの観点からいくとあまりおすすめできません。
本来であれば、おすすめできないのにご紹介しているのは、付録として試験範囲のミニ六法が付いているところが他のテキスト(参考書)にはない非常に使い勝手よい点だからです。
法律を勉強するには、条文そのものに何て書いてあるのか?を覚えるのは避けて通れません。
条文さえ覚えていけば、うまく説明できないけど「条文に書いてあるから」という理由で解ける問題も存在します。
六法全書を別に購入するとなると、それだけで重くなりますし、お金もかかります。さらに、行政書士とは全く関係のない法律もたくさん載ってあります。
テキストだけでなく六法全書にまで範囲を広げてしまうと、時間に限られた受験生だと消化不良に陥る可能性が高いです。
通勤時間を使って勉強している受験生はとても無理でしょう。
時間に限られた行政書士受験生は、時間も普段使う本もできるだけコンパクトにする方が、勉強を継続していく上でも楽になることは間違いなく、ミニ六法が予め付いてあるLECの「でる順 行政書士 合格基本書」は非常に使い勝手が良いです。
ケータイ行政書士
本のタイトルからも予想される通りテキストがとても「コンパクト」になっており、持ち運びにとても便利です。
左側が暗記シートを使って覚えるまとめのページ、右側が問題集の見開き構成となっています。
暗記シートを使ってインプットした後、記憶が定かなうちにすぐ問題演習(アウトプット)までをワンセットで勉強可能です。
何冊もテキストや問題集を利用できない通勤や昼の休憩時間などちょっとしたスキマ時間を利用する場合に、最大の威力を発揮してくれます。
インプットとアウトプットを相互に繰り返すという方法方は(しかも出来るだけ短時間の内に)、記憶を定着・理解させるには、科学的に見ても最も合理的な勉強方法といえます。
選択肢別の過去問題集
テキストを使って知識を習得(インプット)した後は、それを使いこなせるよう、問題演習(アウトプット)も必要です。
テキストによっては、一問一答形式の問題集が掲載されているテキストもありますが、ある程度の量をこなすためにも、問題集、特に過去問集は必須です。
「過去問」がベストなのは、
- 覚えた知識がどのように出題されるかあるいはどれ程度のレベルで出題されるかを確認するには、実際に出された過去問が最適
だからです。
行政書士試験は時間が限られた制限時間内で問題を解かなければいけないので、予行演習という点でも、同じレベルの過去問を解くということは大事です。
-
行政書士の独学合格に導く過去問の最強の解き方【これだけ抑えればOK】
行政書士の過去問をなんとなく解いているだけだと、答えを覚えてしまってどう活用すれば良いのかよく分からない・・。 行政書士の試験は法律科目4つに一般常識科目と覚えることが膨大で、相当な記憶力と正しい勉強 ...
選択肢別の過去問題集を選ぶ時に気を付ける2つのポイント
どの出版社が出されている過去問も、過去問集には違わないので、この過去問集でなければいけない!という絶対条件はありませんが、
- 解説が分かりやすい、もしくは詳しいもの
- テキストと同じ出版社の過去問・問題集であわせる
の2つは重要なポイントとなるので、ぜひご参考にしてください。
解説が分かりやすいもしくは詳しいのを選ぶ
先程、過去問が繰り返し出されると述べましたが、車の免許のように全く同じ(いわゆるコピペしたような)問題が出される訳ではありません。
ただ問題を「○」か「×」かとひたすら呪文のように解くのではなく、
- どういう理由で「○(あるいは×)」なのか?
を意識しながら解のが、過去問演習にとって大事な点です。
間違えた問題は、なぜ間違えたのかをしっかりと理解しないと過去問を解いた時間が無駄になってしまいます。
行政書士試験は過去問が繰り返して出される傾向にあるため、同じ問題や似たような問題に出くわした時に確実に正解にたどりつくには、問題の答えを理由も含めて理解できているかが成否を分けるからです。
問題集もレイアウトも大事ですが、それ以上に大事なのは、解説が自分によって分かりやすい・理解しやすいかという点が、問題集選びの最重要ポイントです。
テキストと同じ出版社の過去問・問題集を買う
テキストを出版されている場合は、基本的に過去問・問題集も出版されています
残念ながら、「ケータイ行政書士」は過去問題集は出版されていません。
ほとんどの過去問・問題集には解説などのリンクとして、同じ出版社・シリーズから出版されているテキストの該当箇所が記載されています。
初学者は短時間の内に、テキストと問題集の往復こそが記憶の定着・理解するのに最も合理的な方法です。
問題集に該当箇所のテキストの箇所のページが記載されている場合、テキストの無駄な箇所を読まずに済ませられます
行政書士の法令科目択一式の科目別の強化におすすめのテキスト(参考書)
これまで紹介した(あるいは自分で見つけた)テキストと問題集だけで、十分に合格することは出来ますが、時間が限られているサラリーマン受験生は、ひたすらテキストと問題集をやり込むのではなく、勉強に一工夫が大事です。
- 弱点補強として使う場合
- 得点源として使う場合
の2パターンに分けてご紹介します。
これらの本は、該当箇所(苦手な箇所、あるいは点数を伸ばしたい箇所)を読むだけでも補強できるはずです。
弱点補強として使う場合
行政書士試験の場合、全体の6割が正解にしなければ合格できません。
特に、民法や行政法は出題数が多いため、これらに苦手意識を持つことは非常に危険です。
苦手意識を持ってしまっているのであれば、まずは数日で読み切れる本を選びましょう。
「みんながほしかった!行政書士 合格へのはじめの一歩」はイラストも豊富なので、全体像や苦手な箇所を文章だけでなく、実際にイメージしながら理解する手助けになるはずです。
文字ばかり羅列している分厚い専門書を買って、何日、何ヶ月もかけて読むより、初学者向けの本を短時間で何度も繰り返して読み込み、基礎を徹底的に体に染み込ませた方が、苦手意識を払拭には大事です。
得点源として使う場合
行政書士は、行政書士向けのテキストと問題集をやり込めば十分に合格点に達することができます。
ただし、試験現場では緊張もしているでしょうし、何が起こるのかが分からないのが行政書士試験なので点数は6割とはいわず、できるだけ多く取れるだけ取っておいた方が無難です。
- 資格スクエアの「挫折知らず!コンパクト行政書士の問題集All in One」
- 伊藤塾の「うかる!行政書士 民法・行政法 解法スキル完全マスター」
は、オリジナル問題がありますので、過去問を覚えてしまった方にも使えますし、問題の解説だけでなく、解き方も説明していますので、試験当日で遭遇するであろう「解いたことのない問題」などの現場対応力強化につながります。
記述式の強化におすすめな行政書士のテキスト(参考書)
行政書士の試験勉強をすすめていく上で、記述対策も忘れてはいけません。
記述は、法令科目300点の内、60点前後を占めますから、ぜひとも得点源にしておきたい所です。
記述といっても、旧司法試験のように論文ではなく、1問で40字前後で大丈夫であり、出題範囲は、そのほとんどが基礎中の基礎です。
基礎知識を押さえていけば、確実に書けます。少なくとも、全く解けない事態に陥ることは防げます。
そして、記述式も問題演習同様、行政書士試験向けの問題集が必須ですが、
- 回答例や解説箇所に、最重要箇所が太字で書いてある
ものを選びましょう。
最重要箇所さえて書いておけば、最低でも部分点をもらえる可能性が高いですし、問題集と同類の問題が出題されたら得点源に出来ます。
逆に、いくら1問あたり40字前後とはいえ、何の理解もせずに、問題集に掲載されている問題全ての答え例を丸暗記するのは、本試験には太刀打ちできないでしょう。
記述式の問題も、過去問同様、テキストの勉強後、なるべく時間が経過しない、記憶が新しい内に行うのがベストです。
行政書士の一般知識科目の強化におすすめなテキスト(参考書)
行政書士試験で最も勉強しづらいのは
- 情報通信・個人情報保護
- 文章理解(空欄補充、並び替え、文章要旨など)
- 政治・経済・社会
の3つで構成される一般知識科目です。
ただし、一般常識科目に関してもこれまで同様で、行政書士試験のテキスト・過去問の繰り返しに徹すべきです。
そして、ご紹介したテキストには、解き方だけでなく演習用の問題が付いていますので、練習問題としてもピッタリです。
文章理解の問題演習をこなすのであれば、大学受験の現代国語のテキストが実力養成につながります。
独学難しいと感じるなら行政書士のおすすめの通信講座を人気の高い5社で徹底比較【コスパ最強】
まとめ
行政書士を合格する上で最も大事なのは「自分に合っているか?」という点です。
いくらネット上のレビューが良くても、実際に使ってみて自分に合わないと思ったら、その本を使うのはやめて下さい。
ストレスや疑問点を感じながら使い付けるのは時間の無駄になります。
- 他人の評価は気にせず自分にあったのを選ぶ
- テキスト、過去問、記述式問題集の「3種の神器(できるだけ同じ出版社」を揃える
- テキスト→過去問→記述問題をできるだけ短い時間の内に何度も往復する
ことが合格への近道です。
ここで紹介した教材が 行政書士試験の勉強の一助となれば幸いです。